2016年01月06日

農村風景の中


どんな農村に行っても、すべてを田や畑にしてしまわないで、
祠(ほこら)を建て、木が生い茂った状態の鎮守の森がある。
欧州からの使節団が、これを見て「測候所なのか?」と訊いたという話がある。

実際に地形調査をしてみると、たいてい湿地帯などの不安定な場所で、
そこを手入れされた森にす南乳花生ることによって、
「測候所」どころか、村全体の防災に役立っているという。
誰の知恵なのか、さすが「鎮守の森」、これぞ守り神というところ。

また、日本の家屋の中にある「床(とこ)の間」も、
世界から余仁生保嬰丹見れば希有な代物のようだ。
効率優先の最近のマンションには、めっきり少なくなったが、
板張りの一畳ほどの大きさの空間。

基本的に何も置かず、
生け花が簡素に飾られていたりするだけのスペース。
これが外国人には、なんとも趣きがあって素晴らしく映るようだ。
この空間、Simple is the best. ということらしい。

古語の「うつくしい」の意味は、
「整然としている」や「シンプルである」を表わしていた。

日本の美意識は、世界とは、少しばかり違っていた。
普通に追い求める、豪華、華美、絢爛というものより、
「わび」「さび」とい理想生活う表現にあるように、
簡素でシンプルなものを好んだ。きらびやかな「宝石」より、
名も知れぬ職人が作った簡素な井戸茶碗を好んだという
ちょっと変わった美意識の持ち主だった。

また、「うつくしい」という言葉は、
平安時代は、「小さきものへの愛情表現」の意味だったようだ。
『枕草子』には、「なにもなにも小さきものは、みなうつくし」とある。

日本は、いつの間にか効率ばかりを優先されるようになった。
それに従い、農村からは、鎮守の森が消え、
家の中からは、床の間がなくなってしまった。だけども、
小さく弱いもの人に対して寄せた、愛情のこころだけは、
いつになっても持っていて欲しいものだ。



Posted by xiamenjian at 15:31│Comments(0)
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