2015年12月10日

陸沈(りくちん



ふつう、水に沈むことはあっても陸に沈むことはないが、
こんな言葉が一般的な言葉としてある。
この「陸沈」、
現代の造語ではなく古代中国の書『荘子』の中に出てくる言葉。

意味としては、
隠者と呼ぶべき人物が、俗世間の中でひっそりとした人生を歩みながらも、
こころは、常に世俗を超越し、
そして、それを悟られないように振る舞うこと、という意味になる。

すなわち、世俗の中に生き、目立たずに埋没している様子を表わしている。

研究者と呼ばれる人たちも、それに近いところがある。
俗世間の中でふつうに暮らしながらも、
心の中は、俗世間から超然としていて、頭の中は研究のことでいっぱい。

そう言えば、
今回、新しい万能細胞(STAP) の作製に成功し、
世界的な注目を浴びた理化学研究所の小保方晴子さんの
エピソードの中に、
「デートをしているときも研究のことが気になった」とある。

まさに、世間でふつうに暮らしているようだが、
心は超然としているというところだろう。
このたびの画期的な成功がなければ、
一人の研究者として、ひたすら「陸沈」だけの生活だったかも知れない。

この成功で、目立たぬ「陸沈」状態から、脚光を浴びるようになったのは、
小保方さん自身よりも、彼女が着ていた割烹(かっぽう)着かも?



Posted by xiamenjian at 10:38│Comments(0)
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